SSブログ

ミュージカル「ホンク! 2015」を観劇に行った [独り言]

ネタばれになりますが。

大抵のかたが、そのタイトルだけでも知っているのではないかと思われる、アンデルセンの童話「みにくいアヒルの子」。
それをベースにした英国ミュージカル「Honk!」(とは白鳥の鳴き声を表したものらしい)の日本語版が、<全労済文化フェスティバル2015参加>ミュージカル 「ホンク!」です。

お も し ろ い!(白鳥だけに)

役者さんがたが、アヒルはもちろん、魚になったり、Wild Geese=雁、カエル、はてには吹雪、と、踊って歌って、なんかひさびさに、終幕後、“ミュージカルを観た”感の余韻にひたりました。
役替わり公演なので、これは全パターン見たい!

ストーリーは、様々な鳥たちが住んでいるアヒル広場で、アヒル夫婦が5つの卵が孵るのを待っているところから始まります。
遅れて孵った最後の一つから生まれたのが、アヒルの子供たちとは姿の違うアグリィ。
ひょんな事から迷子になったアグリィが、家に帰ろうとする、その先々で出会う事の物語、というところでしょうか。

ところで、なんでアグリィが男性の役者さん?、と、ずっと違和感があったのですが、それは自分の中では、舞台物の“みにくいアヒルの子”と言えばリリアナだったからでした。
有吉京子さんのバレエマンガ「SWAN」の劇中バレエ作品「アグリー・ダック」ですね。

それにしても、アグリィをただ避けるどころか、わざわざいじめにかかる4羽のアヒルの子供たちの、憎たらしさといったら!
食事もさせないとか、生まれながらにしてその性、悪な事極まりなし!
と、思わせる役者さんがたの演技が、もちろんすごい訳ですけれども。

しかし、腹ペコのまま、アグリィが迷子になるので、その後、食事が出来たのか、話が進んでいく間も、ずっとそれが気になって気になって。
小さな子が食べるものないとか、ほんと、かなわん…

それはさておき。

雁の軍隊?のシーンは、振り付けがおもしろ素敵。
休憩中の部下たちの好き勝手ほーだいぶりと、隊長の指示下にある時との変わりようがツボ。
飛行中の演出やフォーメーションが、おおぅ!、かっこいい!
横一列になって、まん中を軸に360度まわるのとか、マーチングバンドの大会でもありますが、内側と外側では動く量を変えないと、綺麗な一列での回転は出来ないんだよなー

牛蛙のシーンは、役者さん同士のやりとりに、涙が出る程、笑いました。
こういうのがあると、役替わり、全パターン見たくなります。
その後のカエルの仲間たちとのナンバー、ラインダンスもあり、さすがに宝塚歌劇のロケット程のカタルシスはありませんでしたが、明るいナンバーでラインダンスって、前述の雁のシーン同様、いかにもミュージカルで、たまらん。

大人の白鳥の立ち姿のうつくしさ、とか、ネコのエロさがやばかった、とか、ある意味、シンプルなストーリーなので、話の流れについていくのに気をとられる事なく、役者さんがたの演技や歌、演出や振り付け、そういうものが堪能出来ます。

もともとの歌詞の、韻を踏んでいるところを、こういう日本語の歌詞にして残したのかなぁ、とか、内輪受けネタなのかなぁ、とか、?な部分もありましたが、舞台上、話が進んでいるところに気をとられていて、ふと見たら、あっ、あそこからうかがっている動物がいる!、という事に気づいたりで、出来れば座る場所を変えて、お財布が許すなら、繰り返して見たい舞台でした。

なお、この「ホンク!」、「みんなのミュージカル・ジュニア版ホンク!」と称して、ジュニア版を来年、上演予定との事。
今年の夏に、一般公募の出演者オーディションがあり、一年かけて舞台を作っていく、らしいです。

まあ、一般公募とはいえ、オーディションに先立ち、有料のワークショップが開催されるとか(受付終了)、すでにいろいろ始まっているようですが、興味のあるかた、いかがでしょうか。(2015年4月現在)


nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。