新たなる伝説、またはワニの国の罠にはまれ! [独り言]
演出家、という方々が、舞台の何をどこまで関与されるのか、よくわらかないのですが。
木村信司氏演出作品といえば、その昔、宝塚歌劇で「王家に捧ぐ歌」という演目がありまして、自分が見たのは映像です。(最近、再演があったはず)
“スゴツヨ”ソングと言って通じるか不明ですが、しごく王道な劇でありながら、ところどころ、目が点になる意外性が盛り込まれている、とでも言いましょうか、いろいろな意味で、不意うちを受ける。
それが木村信司氏演出のイメージ。
その木村信司氏が脚本・演出されたという、音楽劇「コインロッカー・ベイビーズ」を観に行きました。
(以下、赤坂ACTシアター公演観劇・2016年6月11日現在上演中につきネタばれ注意)
村上龍氏の同名の著者が原作で、原作を知っているかたによると、はしょられたところもあり、詰め込んだ感はあるが、原作通り、との事。
なのでストーリーは割愛します。
タイトルで出落ち感もありますし。
ところで音楽劇って何?、ミュージカルではない?
と、?を抱えて観に行った結果、何が違ったかというと、うーむ、演者が歌うけど、踊りださないあたり…?
男性の登場人物が、ほぼ全員、悪い意味でメンタルがおかしいので、心が弱っているかたは、ご覧にならないほうがいいかもです。
つまり、そうである人物を演じる役者さんがたが、それだけすごいという事で。
休憩時間除いてほぼ2時間、中だるみする事なく、演じ、歌い、踊る、役者さんがたのパワーが、本当にすごいです。
伴奏はオーケストラではなく、バンドというのかな、舞台上の一角で、舞台のモニターを見ながら生演奏されていて、音楽も劇の一部という事なのでしょうか、常に目に入ってくるのが新鮮な感じでした。
そしてこの劇で衝撃だったのは、「ワニの国」(パンフレットによる)というポップな曲のシーン。
若い女性設定の登場人物“アネモネ”(という役名)が歌うのですが、この舞台の独特な衣装の、ダンサー(という役名の役者さん)達が登場して、いわゆる“オタ芸”、あのテイストの振り付けで踊る。
無茶苦茶かっこいいダンスシーンなのですが、“オタ芸”なのでアネモネコールもあって、しかし、それもはまっていて、もうなにがなにやら。
(2016年6月11日現在、公式の特設サイト http://www.parco-play.com/web/play/clb2016/ のステージフォトからそのシーンの写真をご覧になれます)
観ている側も気をぬく機会がない劇中、一番楽しいシーンかもしれません。
しかも終演後の劇中曲のメドレーが、耳に残りやすいこの曲で終ったので、頭の中で、アネモネコールを再生しつつヘビロテしてしまうという…
気がつくと、あのシーンだけでも、映像化されないものかと思っている自分がいる…
なにこの妙な中毒性…
ただ、あくまでも、劇の流れの中で、このシーンが入ってきた事が、目が点になる所以なので、心は弱っていなくて、観に行こうか迷っていらっしゃるなら、2016年6月11日時点で、チケットも販売中なので、観に行かれる事をおすすめします。
そして脳内ヘビロテを体感して下さい。
役者さんが通路を通る演出が、いくつかあるので、場所によりますが、間近に役者さんがいてびっくり、という、楽しみ?もあります。
なお、アダルトな表現がありますのでご注意下さい。
“スゴツヨ”を見た時、生で見たかった、と思ったものですが、今なら“ワニの国”を生で見られます。
木村信司氏、恐るべし。
公演情報(2016年6月11日時点)
赤坂ACTシアター 〜6月19日
福岡市民会館 6月24日、25日
広島文化学園HBGホール 6月29日
オリックス劇場 7月2日、3日
(敬称略)
原作
村上 龍
脚本・演出
木村信司
音楽
長谷川雅大
出演
橋本良亮 河合郁人
昆夏美 シルビア・グラブ 真田佑馬 芋洗坂係長 ROLLY
大西多摩恵 岡田あがさ/梅澤裕介 塩野拓矢 杉山有大
加藤貴彦 藤岡義樹 吉川恭子 今野晶乃 小林風花 中西彩加
2016年7月3日に大千秋楽をむかえました。
木村信司氏演出作品といえば、その昔、宝塚歌劇で「王家に捧ぐ歌」という演目がありまして、自分が見たのは映像です。(最近、再演があったはず)
“スゴツヨ”ソングと言って通じるか不明ですが、しごく王道な劇でありながら、ところどころ、目が点になる意外性が盛り込まれている、とでも言いましょうか、いろいろな意味で、不意うちを受ける。
それが木村信司氏演出のイメージ。
その木村信司氏が脚本・演出されたという、音楽劇「コインロッカー・ベイビーズ」を観に行きました。
(以下、赤坂ACTシアター公演観劇・2016年6月11日現在上演中につきネタばれ注意)
村上龍氏の同名の著者が原作で、原作を知っているかたによると、はしょられたところもあり、詰め込んだ感はあるが、原作通り、との事。
なのでストーリーは割愛します。
タイトルで出落ち感もありますし。
ところで音楽劇って何?、ミュージカルではない?
と、?を抱えて観に行った結果、何が違ったかというと、うーむ、演者が歌うけど、踊りださないあたり…?
男性の登場人物が、ほぼ全員、悪い意味でメンタルがおかしいので、心が弱っているかたは、ご覧にならないほうがいいかもです。
つまり、そうである人物を演じる役者さんがたが、それだけすごいという事で。
休憩時間除いてほぼ2時間、中だるみする事なく、演じ、歌い、踊る、役者さんがたのパワーが、本当にすごいです。
伴奏はオーケストラではなく、バンドというのかな、舞台上の一角で、舞台のモニターを見ながら生演奏されていて、音楽も劇の一部という事なのでしょうか、常に目に入ってくるのが新鮮な感じでした。
そしてこの劇で衝撃だったのは、「ワニの国」(パンフレットによる)というポップな曲のシーン。
若い女性設定の登場人物“アネモネ”(という役名)が歌うのですが、この舞台の独特な衣装の、ダンサー(という役名の役者さん)達が登場して、いわゆる“オタ芸”、あのテイストの振り付けで踊る。
無茶苦茶かっこいいダンスシーンなのですが、“オタ芸”なのでアネモネコールもあって、しかし、それもはまっていて、もうなにがなにやら。
(2016年6月11日現在、公式の特設サイト http://www.parco-play.com/web/play/clb2016/ のステージフォトからそのシーンの写真をご覧になれます)
観ている側も気をぬく機会がない劇中、一番楽しいシーンかもしれません。
しかも終演後の劇中曲のメドレーが、耳に残りやすいこの曲で終ったので、頭の中で、アネモネコールを再生しつつヘビロテしてしまうという…
気がつくと、あのシーンだけでも、映像化されないものかと思っている自分がいる…
なにこの妙な中毒性…
ただ、あくまでも、劇の流れの中で、このシーンが入ってきた事が、目が点になる所以なので、心は弱っていなくて、観に行こうか迷っていらっしゃるなら、2016年6月11日時点で、チケットも販売中なので、観に行かれる事をおすすめします。
そして脳内ヘビロテを体感して下さい。
役者さんが通路を通る演出が、いくつかあるので、場所によりますが、間近に役者さんがいてびっくり、という、楽しみ?もあります。
なお、アダルトな表現がありますのでご注意下さい。
“スゴツヨ”を見た時、生で見たかった、と思ったものですが、今なら“ワニの国”を生で見られます。
木村信司氏、恐るべし。
公演情報(2016年6月11日時点)
赤坂ACTシアター 〜6月19日
福岡市民会館 6月24日、25日
広島文化学園HBGホール 6月29日
オリックス劇場 7月2日、3日
(敬称略)
原作
村上 龍
脚本・演出
木村信司
音楽
長谷川雅大
出演
橋本良亮 河合郁人
昆夏美 シルビア・グラブ 真田佑馬 芋洗坂係長 ROLLY
大西多摩恵 岡田あがさ/梅澤裕介 塩野拓矢 杉山有大
加藤貴彦 藤岡義樹 吉川恭子 今野晶乃 小林風花 中西彩加
2016年7月3日に大千秋楽をむかえました。
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