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前へ! [独り言]

松本山雅FCは、日本フットボールリーグ(JFL) で、
Jリーグ昇格を目指している、長野県のクラブだ。

JFLは、J1リーグを頂点とする、ピラミッド型の、
サッカー組織の、J2リーグの下、各地域リーグの上に
位置していて、企業チームや、松本山雅のように、Jリーグを
めざすクラブ等が、混在している。

地域リーグの上位クラブ/チームが、JFL入りを賭けて
戦う大会があって、JFA-TVで中継されていた、その
初めて見た大会で、JFL入りを勝ち取ったクラブの一つが
松本山雅だった。
クラブカラーが緑なので、ぎっしりのゴール裏が、映像では、
映えなくて、もったいないな、と、思ったのを覚えている。

ホームは、アルウィン(松本平広域公園総合球技場アルウィン)と
いう、芝も綺麗な、球技場(サッカー観戦には陸上競技場は
むかないというのが自分の意見)で、Jリーグへの加盟申請も
していて、熱心なファンやサポーターがいて、あとは、JFLで、
リーグ戦を上位で終えれば、晴れて、Jリーグ入り、それが、
松本山雅というクラブだ。

プロサッカー選手としてのキャリアの、そのはじめから、
十数年、同じクラブで、そして日本代表チームで、活躍
してきた彼が、今季、松本山雅に来た。

前のクラブは、今季の契約を、彼とは結ばなかった。
彼は30才を過ぎていたから、たぶん、クラブは、選手の
若返りでも、はかるんだろうな、と、非情なようだけども、
プロだから仕方がないな、と、その事について、思った気が
する。
そして、松本山雅は、JFL2年目の今季、早くも本気で、
Jリーグ入りを狙うんだな、と、思った。

サッカー雑誌で読んだ、彼のインタビュー記事の一部を、
今でも覚えている。
新人の頃、彼は、結構、ちゃらちゃらしていて、同じクラブや
代表チームにいた、川口能活選手の、サッカーに打ち込む
姿勢を、正直なところ、暑苦しいと感じていたそうだ。
が。
「ヨシカツが正しかった」

その記事が、オリンピックの時期だったか、ワールドカップの
時期だったか、もうわからないが、その一節だけは、なぜか、
ずっと記憶に残っていた。

彼を失った松本山雅の、その最初の試合は、その時、リーグ
首位の、SAGAWA SHIGA FCを、ホームにむかえての
ものだった。

彼のために勝とう。
それは、とても、素敵な願いだ。

試合予定開始時刻直前の悪天候で、キックオフは、1時間、
延びた。
松本山雅は、JFL上位クラブ/チームの中で、際だって、
反則ポイントが多い。
彼という、主力選手を欠いて、その穴をすぐに埋められる程、
選手層が厚い状態ではない松本山雅は、退場者を2名出して、
SAGAWA SHIGAに敗れた。

現実は、容赦なく、それでも、本来の状態ではないにも
かかわらず、首位である事を得心させられるチームから、
1点取った事は、Jリーグ昇格を目指すクラブにとっては、
プラスに考えていいと思う。

松本山雅が、Jリーグ昇格を決める、その近いか遠いかは
わからない将来、その時、喜ぶ彼を見る事は、永遠に
出来なくなってしまった。

それでも、松本山雅というクラブがある限り、Jリーグ
昇格という目標は、消える事はないはずだ。
そしてそれは、彼のために、ではないはずだ。

遠くから見ていただけの、自分ですら、この喪失感は、
つらい。
彼がいてくれたら、と、思う時もあるかもしれない。
だけど、彼は、もう、還ってこない。
だから、松本山雅、どうか、立ち上がって、前に進んで
欲しい。

ありがとう。
そして、さようなら。

松本山雅FC・松田直樹選手の、ご冥福をお祈り致します。
そしてご家族様に、お悔やみを申し上げます。
合掌。

松本山雅の背番号3、そっちの芝も綺麗かい?
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