人は、こける。

車で交差点を曲がろうとして、横断歩道を歩いている人が、
とぎれるのを待っている時。

人通りがなくて、横断中の人が一人だったりしたら、その人、
ちょっと気をきかせて、早めに渡ってくれたら、ここ、抜けら
れるのに、みたく、いらっとした事はありませんか？
自分は、よくあります。

なので、上述のような状況で、自分が歩道を横断する立場の
時は、せめて、早足になって、道をあけようと思っていました。

が、その時は、寒い日だったので、寒さで全身がこわばっていて、
気はせくけれども、足がもつれて、道半ばで、すっころんだのです。

鞄のくちを、あけっぱにしていたので、中身がちらばるし、カイロ
がわりに、コートのポケットに入れていた、あったかドリンクの
上に、勢いよく尻餅をつくかたちになって、嫌な感じにバランス悪く、
筋肉のどこかが、ぐきっとなった。

幸い、動けたので、ぶちまけたものを、あわあわと、拾い集めて、
なんとか、横断歩道を渡りきったものの、早足で横断歩道を渡ったと
したって、車が曲がれるようになるのは、せいぜい、数十秒、
早いかそこらで。

気をきかせたつもりだったのに、横断歩道の途中で、はいつくばって、
あわあわしていた時間を考えたら、普通の早さで横断したほうが、
よっぽど早かった。

手のひらをすりむいて、打撲ぐらいですみましたが、骨でも
やってたら、道の真ん中で、動けなくなっていたかもしれず、
なんという、迷惑。

以来、自分は、曲がりたい車が待っていても、普通に、確実に
歩く事を選択するようになったのです。

そんな訳で、左折／右折待ちしながら、気をきかせろ、と、
いらっとしたドライバーさん、その横断者は、気をきかせて
いるが故に、見た目、普通に歩いているのかもしれません。