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みちのくの風 [独り言]

2015年冬。
ミュージカル座20周年記念公演「MUSICAL 氷刀火伝 カムイレラⅡ」を観にいってきました。

時は平安、征夷大将軍・坂上田村麻呂のいた時代。
征されてしまう夷側をメインとした物語。

北上川をさかのぼり、対岸に北海道が見える本州の最北まで、平安の都人からは夷と呼ばれる、弓を持ち、その地に住まう者たち。

その中の一族の長だった英雄と呼ばれた者を父に持つ少年、氷刀火(ヒトカ)は、南からやってきた侵略者、都人に父を殺され、その子であるが故もあり、跡を継ぐ者としての周囲からのプレッシャーに、絶賛やさぐれ中。

ちなみに少年といっても、都では元服していてもいい年齢設定、さらに当時の平均寿命を考えると、今なら30代で、モラトリアム中ってところでしょうか、美少年設定なので、ひな飾りのお内裏様な感じ?
それはともかく。

山の中、逃げ隠れての生活、夜な夜な、年の近い若者達と踊りあかしての現実逃避というていたらく。

しかし、再び、彼らに迫り来る都からの侵略者。
その中には、氷刀火の父を助けられなかった事を悔いる坂上田村麻呂もいた。

異なる文化を持つが故、相対した同士、が、その文化の中に身を置けば、理解しあえる。
この地が平和になったら、この大地に寝ころんで、風を感じてみたい。
そう、氷刀火の父と語った坂上田村麻呂。

それを戦場シーンでは、フラグと呼びますな…

今度こそ、と、氷刀火に対する坂上田村麻呂。
心動かされる氷刀火。
が、ラスボスの登場に、引き裂かれる二人。

今、氷刀火の中に眠っていた力が目覚める…!
さあ!、変身だ!

という話ではないので、本当の事を知りたい場合は、いずれ出るであろう、DVDをお買い求め下さい。
自分は、なぜか、漫画「鋼の錬金術師」を思い出しました。

弓を持つ立ち姿も美しいお姉さんが出てくるのですが、どこかで見た事がある…、と考えていて、そうだ!、漫画「魔法騎士レイアース」のプレセアだ!
絵に描いたような、という表現がありますが、本当に、すっと立った様が美しかった。

舞台上の役者さんがたの、歌声と身体での表現とが素晴らしく、またしても漫画ですが、「ガラスの仮面」の、土や火などを表現するくだりを思い出しました。

いろいろ面白かったのだけど、何だろう、なにか、ぴんとこなくて、観劇後のその翌朝。

勝手に鼻水が出てくる寒さ、その鼻水さえ、吹き飛ばされそうな風。

おおぅ…、劇場のあった、東夷の住まうところでさえ、こうなのに、さらに北の地の風は、どうなんですか!?
外で寝ころんで風を感じていたら、命にかかわるレベルでは!?

そう、舞台から、“寒さ”を感じなかったのが、違和感の原因だったようです。

坂上田村麻呂の語ったシチュエーションは、例えばモンゴルの草原を吹く風のイメージで。

それとも、季節がかわれば、さわやか系の風が吹くのでしょうか。

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