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宝塚歌劇 星組公演「ハプスブルクの宝剣 -魂に宿る光-」を観劇に行った [独り言]

藤本ひとみ作「ハプスブルクの宝剣」をミュージカル化した、
ミュージカル「ハプスブルクの宝剣 -魂に宿る光-」を、観劇に
行ってきました。
すでに終わった公演なので、これからDVD等で、初めてご覧に
なるかたへの配慮はなしですが。

幕が開いた時、いやー、舞台が回るのって、いいなぁ!と、
思いました。
宝塚のじゃないお芝居を観た時に、なぜ、舞台が動かん?、と
残念だった事を思い出した。
演出とか、よくわかりませんが、いろいろな事が出来る楽しさ
といいますか、気分が盛り上がった。

原作は読んでいなかったのですが、マリア・テレジアが統治
していた頃の、オーストリアとか、あの周辺の歴史を、ぼんやり
知っていれば、ストーリーは追えます。

ユダヤ人の主人公が、よかれと思ってやった事が、ユダヤ人
社会から非難され、いろいろあったあげく、キリスト教に改宗
して、オーストリア宮廷に入り込むも、ユダヤ人であるという
一点のみで、功績(マッチポンプくさい描写もあったが)を無視
され、そこでも排除される、という、ユダヤ教のラビも、ハプス
ブルク家も、何様!?、な、時代のお話です。

マリア・テレジアの旦那さんが、宮廷で、田舎者扱いされる
シーンで、にやにや。
嫌らしい感じが、なんともよく出ていました。

主人公が、マリア・テレジアに、言い寄る(?)エピソードは、
よくわからなかった。
好きだったのか、打算なのか、自分を排除するキリスト教
社会の象徴としての興味なのか。

なんというか、1時間半弱の舞台なので、たぶん原作では、
もっと細かい描写があるのではないかと思われますが、舞台
では、決して深いところまで、描ききれているとは、時間的
にも、考えにくいのですが、しかし、自分でも思いがけず、
終わりのほうは、泣けた。

ラストは、そんな上手い話はないだろー!?、と、突っ込みつつも、
希望のある終わり方でよかったです。
すぐに休憩になって、余韻が味わえないのが、残念でした。

衣装が、マリア・テレジア役の娘役さんとか、あの頃の肖像画
なんかで見るまんまで、眼福。
主題歌の「Candle in your mind~魂に宿る光~」は、とても
印象的な曲で、サビの部分は、今でも覚えてるなぁ。

主役の男役さんは、歌い上げると、もちろんマイクを使っている
からでしょうけれど、空気が震える。
ソロの部分が、聞き応えがあると、いかにも、ミュージカルという
感じでいいですね。

ただ、複数の役者さんが、異なる台詞(っちゅーか歌詞)で、
歌うところは、聞き取りにくいところもあって、そこは気になった
なぁ。
時間が短いせいか、説明的な台詞(歌詞)も多くて、まぁ、
頭の中で、推察して観てましたが。

ショーは、「グラン・ファンタジー「BOLERO」-ある愛-」という
事で、“風”と“花”が、出会って、離ればなれになって、世界中を
めぐって、再び出会う、という、自分で書いてみても、なんのこっ
ちゃわからんくさい筋立て。

いや、“風”とか“花”とか、いうのも、自分が観ていて、そうだと
思っただけなので、全然、違うかもしれません。
パンフレットは買わないタイプなんで。

トップ(たぶん)の男役さんと娘役さんの、デュエットダンスで、
娘役さんのドレスが、足元までの長さで、白で、裏側っちゅーか、
下に重ねて(たぶん)、濃いピンクが使ってあって、すそがひるが
えると、白にピンクが混じって、なんともチャーミング。

“ボレロ”といえば、ラヴェルのバレエ音楽のあれが有名ですが、
あの曲を使ったシーンもありました。
つか、割と、それを期待して行ったんですが、踊りが、インドテイスト
(たぶん)だった…

いやまぁ、真ん中で踊ってはる、トップ男役さんの踊りは、素敵
だったんですが、そこで、この曲を使うかぁ!?、とは、ちょっと
思った。

どこかのシーンで、舞台装置の舞台中央に当たる部分が、鏡に
なっていて、すみません、演出の意図はわからなかったんですが、
舞台がうつっているのは、めずらしかったです。

大好きロケットももちろん、黒燕尾での群舞もあって、なんかよく
わからんけど、いろんな衣装やいろんな踊りが観られて、宝塚を
観たー、という気分は、味わえました。

ああ、そうか、どうも自分は、黒燕尾での群舞で、“ボレロ”が使わ
れる事を、期待していたんだな。
それが、きんきらのインドだったので、拍子抜けしたらしい。

そういえば、指揮者のかたが、お芝居とショーでは、かわっていた
けど、いつも、そうだったっけ?
と、思ったけど、宝塚で、お芝居だけのじゃない、生オーケストラつきの
公演を観たのは、前は一体、いつだったか…

お芝居も面白かったので、原作を読んでみるつもりになりました。
読んだら、もしかしたら、違いに、ひっくりかえるのかもしれま
せんが、終わった公演なので、それはそれって事で。
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